今日は、ピアノの歴史についてお話ししようと思います。
ピアノが誕生したのは、今から約300年前のこと。イタリアの大富豪メディチ家で楽器の管理をしていた「クレストフォリ」の発明と言われています。ピアノが発明された1700年頃ヨーロッパでは、チェンバロという鍵盤楽器が普及していました。チェンバロは見た目はピアノと似ていて弦が張ってありますが、鍵盤を弾くと、弦を小さな爪のようなものがはじく仕組みになっていて、鍵盤を強く弾いても弱く弾いても音量が変わらないものでした。クレストフォリは、鍵盤を弾くと、ハンマーで打つ仕組みを開発して、鍵盤を弾く力の具合で強弱がつけられるようにしました。
そして、クレストフォリが発明した楽器は
「Gravicenbalo col piano e forte
グラヴィチェンバロ コル ピアノ エ フォルテ
(ピアノとフォルテ 強弱が出せるチェンバロ)」
と名付けられました。現在のピアノという名称は、この中のピアノという部分だけが残ったものです。そのピアノは、4オクターブ49鍵で、弦もハンマーも弱く、大きな音は出せなかったようです。
その後、ピアノ製作者達が、大きな音が出せるピアノを目指し、1つの音を打つ弦の数を2本から3本にしたり、弦を強い力で張るために枠も大きく頑丈にしました。1800年頃、ピアノは5オクターブ半68鍵です。
そして、その後、ペダルも付き、演奏表現も豊かになってきて、現在の7オクターブ4分の1、88鍵となりました。
現在のピアノが持つ美しい音色に到達するまで、たくさんのピアノ職人の知恵と技術、そしてたえまない努力があったかと思うと、ピアノという楽器が、心から愛おしく特別なものに思えてきます。
これからも、大事に大事に演奏していきたいですね。
サンキュー ピアノ (。・ω・。)ノ♡